2026年審査委員紹介
デザイン部門
Juries-Design
デザイン部門
審査委員長
木住野 彰悟 Shogo Kishino
- 6D-K
アートディレクター・グラフィックデザイナー
- プロフィール
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1975年東京都出身。2007年グラフィックデザイン事務所6D設立。企業や商品のビジュアルアイデンティティを中心に、ロゴやパッケージデザイン、空間のサインデザインなどを手掛ける。近年は多様な領域でのデザインシステム構築にも取り組んでいる。
最近の主な仕事に、「旭川市デザインシステム」アートディレクション、「コクヨ」リブランディング監修、「不二家洋菓子店」リブランディング、NHK「放送100年」プロジェクトロゴデザインなど。2026年開催の「前橋国際芸術祭」のデザインディレクターに就任。2025年に初の著書『「らしさ」の設計』を刊行。
D&AD、カンヌ、アジアデザイン賞、東京ADC、JAGDA、サインデザイン賞、パッケージデザイン賞など国内外のデザイン賞を多数受賞。
2016年D&AD審査員、2017年からグッドデザイン賞審査員、2023年からコクヨデザインアワード審査員、2026年にNYADCの審査員を務める。
- 審査委員長メッセージ
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このたび、川村さんの後を継ぎ、2026年度ACCデザイン部門の審査委員長を拝命しました。
7年目を迎えるデザイン部門ですが、その審査は年々、興味深くも難しくなっていると感じています。デザインという言葉の定義が広がり、いまやその全貌を一言で語ることはできません。それは「デザインの民主化」が進んだ証でもありますが、一方で言葉だけが先行し、時としてデザインの本質的な輪郭がぼやけてしまうこともあります。
デザインを取り巻く環境が複雑になっている今だからこそ、私はその根底にある「クラフト」の力を、もう一度見つめ直したいと考えています。作り手にしか持ち得ない圧倒的なこだわりや研ぎ澄まされた美意識、そして指先に残るような手触りや熱量は、これからの時代、これまで以上に大切な意味を持ってくるはずです。
しかし同時に、純粋な美しさや完成度だけで判断できる時代でもありません。そのプロジェクトがどんな背景から生まれ、社会とどう呼吸し、どんな関係性を築いているのか。作り手自身が、目に見える成果物だけでなく、そこに至るまでの「道筋」や「存在意義」をどれだけ深く思考したかが、作品の強度を左右します。
規模の大小に関わらず、社会の中で、広告をはじめとするデザインが人にどう届き、何を動かしたのか。そこにある「意志」を大切にしたい。
作り手としてのクラフトの強度と、社会に対する真摯な姿勢。その両方を見つめながら、「いま、何をデザインとして選ぶのか」という視点を持ち、審査委員の皆さんとともに、時代にふさわしいデザインを見つけ出していきたいと思います。
デザイン部門 審査委員
