暦本審査委員長 審査講評
まずは、受賞者の皆さま本当におめでとうございます。「ビッグ・アイデア×テクノロジー」を趣旨としている本部門ですが、ご覧になっていただくと分かるように、テクノロジーあり、アイデアあり、エンタテインメントもありという幅広い作品が揃いました。
そんな中で、グランプリを受賞した「スキンエレクトロニクス」は、まさにオンリーワン、世界でもここにしかないという技術でした。ただそれだけではなく、「あれに使えるかな」、「こうしてはどうか?」など、話がどんどん広がってアイデアが湧いてきます。大事なのは自己満足のテクノロジーではなく、それらの相乗効果や、使い方や応用の輪が広がっていくイメージができること。一つひとつの作品もすばらしいけれど、そういうふうに広がっていくというのが“イノベーション”だと思うので、そのきっかけとなり、種を撒いていただけたところもすばらしかったです。