嶋審査委員長 審査講評
ラジオは生活に寄り添うメディア。聴覚だけでメッセージを受信するために、仕事をしながら、家事をしながら聞くことができる。スマートフォンアプリ「radiko」や、スマートスピーカーの登場によってさらに身近なメディアとしての進化がさらに期待されている。ラジオはそんな日々の生活のなかに潤いや小さな発見をもたらしてくれる。そして、ラジオは出演者が本音で語ることができるメディアでもある。しゃべり手と聞き手が一対一になる感覚は他のメディアにはない感覚だ。
音声コンテンツによる情報発信が再び注目を集める今、これらラジオというメディアの特性を活かしながら、ラジオ CMは多様な方向に進化していることを審査をして実感した。
意外な発見をさせてくれるドキュメンタリー手法。本音を語るラジオの特性を活かしたストーリー構築。音というミニマムな素材で人の想像力を刺激する技術。作り手の多様なテクニックとその進化を感じることができた審査会だった。
グランプリ受賞作の群馬マスコミ 3社による特殊詐欺ゼロキャンペーンは、実際に犯人が電話をしてきた時の音声を活用。現金の準備を依頼するその口調は意外にも深刻なものではなく、カジュアルなもので驚いた。リアルとはこういうことなのだろう。ドキュメンタリーCMの新しい挑戦が評価され、多くの審査委員の支持を得て同作品は今年のグランプリ作品に選ばれた。
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