2026 66th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS 入賞作品リスト フィルムクラフト部門

山田審査委員長 審査講評

今回の審査では、本当にどの作品も素晴らしく、グランプリを決めるまでには多くの時間を要しました。最初から突出した一本があったというより、それぞれが異なる方向に魅力や強度を持っていて、だからこそ最後まで議論が続いた審査だったように思います。

グランプリのゼブラブランドムービー「かく、その先のこと。」 は、何気ない瞬間を丁寧に切り取る眼差しと、その積み重ねによって生まれる映像の強度が印象的でした。監督自身がカメラを担うことで生まれる被写体との距離感や、視覚的な魅力も高く評価されました。一方、最後に鉛筆を提示する構成については、「答えとして出してしまうのは勿体ない」「むしろ最初から存在していてもよかったのでは」といった意見もあり、最後まで議論を重ねました。

今回の入賞作品全体を振り返ると、多種多様な表現が並んだことを嬉しく思います。新しい技術や方法でまだ見たことのない表現に踏み出す作品もあれば、新しさだけを目的とせず、普遍的な感情や美しさを丁寧に追い続ける作品もある。どちらかが正解なのではなく、それぞれが何を信じ、どう映像にしたのか。その違いを議論できたことも今回の審査の面白さでした。

個人的には、映像業界全体でもっと「はみ出してもいい」と発信していく必要があると思っています。それは奇抜さを求めるという意味ではなく、既存のフォーマットや正解に必要以上に縛られなくていいということです。それぞれが自分の信じる映像をつくっていく。そんな多様な表現がさらに生まれてくることを期待しています。

総務大臣賞 / ACCグランプリ

ACCゴールド

ACCシルバー

ACCブロンズ

ACCファイナリスト

PAGE TOP